トラック運転手で年収1000万円は可能?長距離ドライバーでは?平均年収400万円代に潜む闇とは!

トラック運転手年収ランキング

トラック運転手は、一見単純な職業に見えますが、実はその裏には多くの複雑さが隠れています。

特に年収に関しては多くの人が誤解をし、または損をしているケースが多いです。

一般に、トラックドライバーの平均年収は400万円台と言われていますが、実際にはこれよりも高い収入を得ている人もいます。

しかし稼げていた給料が年収400万円代に下がった例もあります。

この記事では、トラックドライバーが年収1000万円を達成することは可能なのか?

特に長距離ドライバーの場合では、年収で1000万円を超えることができるのか?

などを詳しくご紹介していきますので参考になれば嬉しいです^^

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目次

トラック運転手で年収1000万円は可能?

年収1000万円はいけるのか、結論から言うとかなり難しいです。

知り合いのトラック運転手でも、「今のご時世で年収1000万円を越えるドライバーは聞いたことない」と言っています。

会社から誰よりも認められるほどの努力をしたり、休みを減らして長距離運転の仕事をたくさん頑張ったりしていかないと相当厳しい数字だと思います。。

しかも2024年問題でドライバーが走りたくても走れなくなっているので、給料が下がる話はあっても上がる話は少ないのが現状です。

運送業30年の私が現段階で知りえる年収のMAX数値は

  • トレーラーの長距離ドライバーで900万円前後
  • 雑貨屋の路線ドライバーで年収750万円前後
  • 大手運送会社のバリバリのSDで年収700万円程度

このような感じです。

トラック運転手で年収1000万円の求人はある?

では、トラック運転手で年収1000万円の求人はあるのでしょうか?

実際に調べてみると・・・

実はあったんですね。

年収1000万円というとボーナス無しの均等割りで月収が83.333333~~万円です。

求人最大手の検索エンジン「インディード」で調べると、年収1000万円以上のトラック運転手の求人が76件もヒットしました。
※2024/2月現在

そのほかにも

  • 月収55万~85万
  • 月収35万~70万
  • 月収55万~65万
  • 月収40万~90万
  • 月収70万円以上
  • 年収650万円~750万円
  • 日給3万円

このような高収入な募集がたくさんありました。

まだまだこの業界も捨てたもんじゃねぇなぁと思いホッとしました。

長距離トラック運転手で年収1000万円稼げる?

長距離のトラックドライバーが年間で1000万円の収入を得ることは可能なのか?

この質問に関しては現在の状況ではその達成はかなり困難であると言えます。

かつて、1980年代のバブル経済の盛りには、長距離ドライバーの中には年収1000万円を超える方も存在しました。

私の先輩の中でも年収1000万円を稼いでいたドライバーもいました。

しかし、最近の物流業界は労働法の遵守と業界の健全化に重点を置いており、これが収入増加の制限要因となっています。

ドライバーが稼げなくなった理由に関しては「トラック運転手が稼げなくなった理由について」で詳しくご紹介しています。

長距離トラック運転手平均年収は?

長距離トラック運転手の平均年収について、現役トラック運転手である私が経験と市場のデータに基づいてご紹介します。

まず、運送業界における収入は、勤務形態や経験年数、運転する車両の種類、さらには走行する距離や荷物の種類によって大きく変わります。

一般的に、長距離運転手は地域配送を行うドライバーよりも高い収入を得る傾向があります。

これは、長時間勤務や夜間運転など、より厳しい労働条件が反映されるためです。

日本の長距離トラック運転手の平均年収は、様々な調査によるとおおよそ400万円から700万円程度とされています。

例えば、一般社団法人全日本トラック協会が発表した資料によると、運輸業界全体の平均年収は約500万円で、これには長距離運転手も含まれています。

しかし、運送業界の中でも経験豊富な長距離運転手や、特定の高収入を得られるルートを担当しているドライバーは、上記の平均を超える収入を得ていることもあります。

実際、私自身の経験からも、勤務時間の管理やルートの選択、効率的な運行計画などにより、収入には大きな差が生まれることがわかります。

私の肌感覚では年収600万円は可能、年収700万円は会社によっては可能かな!というレベルです。

しかしバラ積みのバラ下ろしで仕事内容的にはきついのは覚悟したほうがよいでしょう。

アメリカのトラック運転手の年収は

アメリカのトラック運転手の平均年収は日本円にして800万円超えになります。

しかしアメリカのドライバー業界では日本で言うところの「持ち込み・トラック持参」がおおいようです。

さらにアメリカでは何と年収2000万出す企業も現れたようで、日本の運送業界とは大きな違いですね。

アメリカではドライバー職はまだまだ稼げるようですね。

トラック運転手の年収ランキングはこちら!

世代別、業種別でランキング形式にしてみました。

世代別年収ランキング

1位 40代およそ470万円

2位 50代およそ460万円

3位 30代およそ450万円

4位 20代およそ420万円

5位 60代およそ370万円

世代別で見てみると、40代の方の年収が一番多いのがわかります。

20代30代の方はやや低い傾向です。

60代になってくると、体力的な問題もあるのか年収が他の世代と比べて低いです。

業種別年収ランキング

1位 物流

2位 運送

3位 引っ越し

4位 宅配

1位の物流は、運送や梱包、荷物の保管など任される仕事がたくさんあります。

トラック業界の全体では、長距離運転の運びや大型トラックでの運転、小型トラックでの運転など業種はさまざまです。

自分に合った業種を選ぶのが大事。

トラック運転手の年収の平均はどれくらい?

平均で言うと400万~500万円です

20代30代あたりだと、年収平均はやや低くなりますが、40代50代になってくると、年収平均は高くなっていきます。

実際にトラック運転手をやっている知り合いも40代に入ってから、会社から評価され年収が高くなっていきました。

今では、長距離運転も任されているので、さらに高くなっていくはずです。

長距離運転の仕事をたくさんやっていれば、平均の年収も高くなっていく仕組みです。

トラック業界では、40代50代あたりになってくるとそのような仕事も任されますので、平均の年収は高くなるのでは?と感じます。

トラック運転手の平均年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。

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トラック運転手は年収700万円もらえる?

トラック運転手で働いていると年収700万円もらえる確率は50%と言って良いです

実際に、普段は短距離で仕事をしている知り合いは、長距離運転のお仕事を何回か任されて年収700万円越えたことがあります。

ですので、年収700万円を越えるためには長距離運転の仕事をたくさんこなしていかないと、越えることはできません。

20代30代場合だと年収700万円を越えることは難しいですが、40代50代あたりになっていくと、頑張れば越えることはできます。

知り合い以外にも、年収700万円を越えるドライバーはたまに見かけますので、難易度は高くないかなと思います。

トラック運転手が稼げなくなった理由について

なぜトラック運転手の仕事が厳しくても給与がそれに見合わなくなってのでしょうか?

この疑問には、主に4点を理由があります。

  1. 歩合制
  2. みなし残業制
  3. 2024年問題
  4. 燃料代の高騰

歩合制

まず、多くのトラックドライバーの給与は歩合制に基づいています。
これは、労働時間の長さや荷物の重さにかかわらず、達成した業務の量や質に応じて給料が決まるシステムです。
結果として、家に帰ることができないほどの長時間労働や夜間勤務をしても、それが直接給与に反映されるわけではありません。

みなし残業制

次に、みなし残業制の影響があります。
この制度では、一定の残業時間が給与にあらかじめ含まれており、実際に働いた時間がそれを超えても追加の給料が発生しないことが多いです。
このため、長時間にわたる労働が給与に反映されず、拘束時間に比べて低い給料になることがあります。
1と2の給与体系はトラック運転手にとって一般的で、結果として「働けば働くほど稼げる」という状況にはならず、長い労働時間に見合わない低給与という問題に直面しています。

2024年問題

ここ数年間運送業界を不安のどん底に落としいれた2024年問題がドライバーが稼げなくなった大きな要因となっています。
この2024年問題というのは簡単に言うと

  • 労働時間外の労働時間が年間で960時間に制限
  • 月に換算すると80時間
  • 20日勤務だと一日の残業時間は4時間まで
  • 1日の拘束時間は13時間以内、上限は15時間以内
  • 1日の拘束時間が14時間を超える日は週2回まで

このような上限が決められたわけです。
この条件で一番痛いのは長距離の運送会社でした。
この条件でドライバーの労働時間に当てはめると、どうしても他の人員が必要となってきます。
余計な人件費がかかり運送会社は悲鳴をあげています。
一部の小規模な会社では、とてもじゃないけど会社を維持できないと嘆いているのが現状です。

燃料代の高騰

この問題も大きく業界を苦しめています。
私が若いころ(今から30年前)は軽油は1リットル70円程度でした。
今では当時の価格の倍の150円を超えることもあり、運送業界を苦しめています。

軽油価格の推移 30年

1990/8月 72円
1991/8月 77円
1992/8月 76円
1993/8月 77円
1994/8月 83円
1995/8月 80円
1996/8月 81円
1997/8月 82円
1998/8月 76円
1999/8月 77円
2000/8月 82円
2001/8月 83円
2002/8月 81円
2003/8月 82.0円
2004/8月 89.7円
2005/8月 104.3円
2006/8月 120.0円
2007/8月 123.0円
2008/8月 165.5円
2009/8月 104.0円
2010/8月 114.0円
2011/8月 130.1円
2012/8月 124.5円
2013/8月 138.0円
2014/8月 146.9円
2015/8月 115.8円
2016/8月 102.0円
2017/8月 110.3円
2018/8月 130.5円
2019/8月 125.6円
2020/8月 115.0円
2021/8月 138.4円
2022/8月 149.0円
2023/8月 165.1円

参照:経済産業省/自然エネルギー庁

この表を見ると2004年から急激に軽油代が上がりだして、わずか20年間で倍になっています。

運賃が倍になれば問題もなかったのでしょうが、運賃はさほど変わっていないのが現状です。

年収の高い運送の求人募集や転職への流れ

トラック運転手 おすすめ 転職エージェント

人手不足の運送業界は今どの会社も人材を欲しがっています。

今はドライバーが会社を選べる時代と言っても過言ではありません。

そこで良い会社を見つけるコツがエージェントの利用です。

現在では転職エージェントからドライバーに転職するケースが主流になっています。

数多くの会社が存在する運送業界では個人が面接のみで会社を決めてしまうのは危険を伴います。

そのなかでもおすすめのエージェントがリクルートエージェントです。

リクルートエージェントは日本最大手の転職エージェントです。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はトラック運転手で年収1000万円は可能なのか?

そして長距離ドライバーでは?という質問にお答えしてみました。

現状では年収1000万円は非常にハードルが高い数字と言えるでしょう。

しかし求人を見ると年収1000万円を提示する企業もありましたのでチャレンジするのもいいかもしれません。

自分で求人を探したり、面接での交渉が苦手な方にはエージェントの活用がおすすめです。

この記事が参考になれば幸いです。

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